事務やサービス業、受付、データ入力などの仕事に就いている女性も多いと思いますが、こういった仕事では手に職をつけることが難しいと感じているかもしれません。将来を考えたときには、やはり手に職をつけておきたいですよね。

では、どんな仕事であれば手に職をつけることができるのでしょうか。この記事では女性が手に職をつけられる仕事を紹介するとともに、効率よく手に職をつける方法も解説します。ぜひ参考にしてください。

手に職をつけたい女性の事情

まず、手に職をつけたい女性の事情をデータから読み解きます。手に職をつけたいと思っている女性は多いのでしょうか。そして、どのような理由から手に職をつけたいと思っているのでしょうか。

手に職をつけたい女性は多い?

2020年に1145名の女性にアンケートをしたデータを見ると、「現在、手に職をつけられているか」という質問に対して、「ついていない」と回答した女性は61.7%でした。

そして、「手に職をつけたいか?」という質問に対して「つけたい」と回答した女性は89.4%でした。このことから、手に職がついていない人が多く、その大半が手に職をつけたいと思っていることがわかります。女性が手に職をつけたいというのは自然なことのようです。

女性が手に職をつけたい理由とは

では、女性が手に職をつけたいと思っているのはどのような理由からなのでしょうか。

収入を増やす 71.9%
不況でも生活を維持する 65.8%
転職のしやすさ 62.3%
毎日楽しく働く 43.6%
定年以降も働き続ける 36.4%
副業で稼ぐ 27.4%
独立のしやすさ 21.0%

このアンケートがコロナ禍に行われたこともあり、仕事や収入の安定のために手に職を求めていることがわかります。どのような社会情勢でも、転職を行ったり独立や副業によって収入を得たりすることで、生活を行っていくために手に職を求めていることがわかります。

女性が手に職をつけるメリットって?

女性が手に職をつけるメリットには様々なものがあります。

収入を上げられる

女性が手に職をつけることによって、収入を高めることができます。

手に職をつけるということは、それだけ専門性が高いことになりますし、その専門スキルに付加価値があるので収入が高くなる可能性があります。手に職をつけるためのコスト分が収入として反映されるとも考えられます。

また、資格なども手に職をつけたともとらえられます。「建設業」「製造業」「小売・サービス業」の業種で行われた調査では、資格・検定の取得者に対する賃金等処遇への反映状況は、「月々の資格手当を支給」が41.0%、「昇給の際に考慮」が23.6%、「一時金の支給」が20.0%となっており、収入アップにつながる傾向があることがわかります。

このように、手に職をつけると収入を上げられるというメリットが期待できるのです。

転職がしやすい

手に職をつけることで転職がしやすくなります。

手に職があるということは、転職市場においてそれだけ需要が高まります。手に職がある人は限られるので企業はより求めますし、即戦力としての活躍が期待できるので企業は採用する傾向にあるのです。

また、手に職がある女性はない女性よりも採用がされやすいので、ほかの転職者とも差別化ができます。

手に職があれば、キャリアアップのための転職や、より良い環境を求めての転職などもしやすいでしょう。

雇用を安定させられる

手に職をつけることは雇用の安定につながります。

手に職をつけておけば、不況などの社会情勢や会社の業績によるリストラなどによる影響を受けづらくなります。事務や受付などの女性は、こういった状況ではリストラなどの対象になりがちです。手に職があればこういった解雇の対象になることを避けられるかもしれません。

求職をしなくてはならなくなった場合にも、手に職があれば就業先を決めやすくなるでしょう。どのような状況でも雇用を安定できるというのが、手に職をつけるメリットでもあります。

リモートワークができる可能性が高まる

手に職をつけることで、リモートワークで働くことができる可能性が高まります。

パソコンを使う仕事で手に職をつければ、どこでも仕事を行うことができます。例えば、エンジニアやデザイナー、行政書士、税理士などはわざわざ出社しなくても、パソコンさえあればどこでも仕事ができます。リモートワークができれば、女性は自宅での子育てや家事などとバランスを取りながら働くこともできるでしょう。

手に職をつけることで、リモートワークを行っている会社を選びやすくなりますし、より柔軟な働き方ができるでしょう。

女性のライフイベントに合わせて働ける

女性が手に職をつけることで、ライフイベントに合わせて働くことができます。

女性は結婚や妊娠、出産、育児などのライフイベントがあり、妊娠・出産後の社会復帰や子育てと仕事の両立などは女性のキャリアにおける大きな課題です。現在では、女性のこういったライフイベントに対する企業の取り組みは増えてきましたが、まだまだ整備されていない企業も多いでしょう。

手に職をつけることで、ライフイベントに合わせて転職がしやすくなりますし、妊娠や育児中も自宅で働くことなどができます。また、手に職があれば、女性のライフイベント中の休業やその後の復帰もしやすいでしょう。

やりがいを感じて仕事ができる

手に職をつけることは、仕事のやりがいにもつながります。手に職をつけるということは、自身のスキルや知識によって仕事をしていくことなので、自身の貢献や成果を実感できるはずです。

また、手に職をつけるということは、スキルや経験を蓄えていくことになります。そういった成長の実感を得られることもやりがいにつながるでしょう。手に職をつければ、やりがいを感じながら充実した日々を歩めるはずです。

女性が手に職をつける方法

では、女性が手に職をつけるためには、どのようなことをすればよいでしょうか。

現在の仕事のなかで知識やスキルを得る

まず、現在の仕事のなかで知識やスキルを蓄えるというのが重要です。

現在の仕事が専門的でなく、手に職をつけられるような仕事でない場合でも、汎用スキルを学ぶことができます。汎用スキルとは、業務処理スキルやコミュニケーションスキル、パソコンの操作スキル、マネジメントスキル、交渉スキルなどが挙げられます。

こういったスキルを高めることで、手に職をつけるまでいかなくても多くの企業で求められるようになれる可能性があります。手に職をつけた後にも、こういったスキルは役立ちますので、現在の仕事を辞められない場合や転職予定がない場合には、汎用スキルを磨くのがよいでしょう。

資格を取得する

資格を取得することも、女性が手に職をつけることにつながります。

資格はその取得過程で知識や技術を身につけることになります。資格によって専門的な知識や技術を得ることができますし、スキルを可視化することができます。また、職業によっては資格がなくては働けないものもあります。

女性が資格によって手に職がつけられる職業の例としては、看護師、保育士、介護福祉士、行政書士、税理士、ファイナンシャルプランナーがあります。こういった仕事では、資格があることが自身の専門性を証明することになります。

資格を取得するには、学習や実習などのための時間的、費用的コストが必要になります。

ものづくりの仕事に就く

ものづくりの仕事に就職するというのも、女性が手に職をつけるのに有効です。

ものづくりの仕事というのは、専門的な知識やスキルが必要となります。仕事を通して、こういった知識やスキルを得ることができるのです。

例えば、機械や電気・電子、建設などの分野のようなものづくりの仕事では工学的な知識や技術を身につけることができます。こういった分野では、ITエンジニアや建設エンジニア、機電エンジニア、半導体エンジニアなどの様々な職種があります。

ほかにも、自身の手でモノを作る仕事なども、その名の通り手に職をつけることができます。

専門技能を身につける

専門技能を身につけることでも、手に職をつけることができます。

これは、需要がありながら他の人が持っていない専門的な技能を身につけるということです。例えば、エステティシャンや英会話、メイク、ネイル、調理、プログラミングなどのようなものがあります。このようなスキルを高いレベルで習得すれば、資格がなくても評価を得られるでしょう。

これらの技能を身につけるには、スクールに通ったり、研修をうけたりといった努力が必要になります。

女性が手に職をつけられる職業は?

女性が手に職をつける方法を解説しましたが、手に職をつけられる職業にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、考えられる職業を列挙しますので、これらのなかで自身の興味のあるものを検討してみてください。

資格が求められる職業

まず、手に職として認められやすい国家資格の必要な仕事を紹介します。厚生労働省の「資格・試験情報」に記載されている職業のなかから、女性が負担なく行える職業を掲載します。

医療・福祉・介護・医薬品 保健師、保育士、助産師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、臨床工学技士、義肢装具士、歯科衛生士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、言語聴覚士、薬剤師 、管理栄養士、社会福祉士、登録販売者、助産師、理学療法士、作業療法士など
技術、安全衛生関連 社会保険労務士、建築物環境衛生管理技術者、労働安全コンサルタント、技術士、通関士、行政書士、危険物取扱者、建築士、建築設備士、中小企業診断士、情報処理技術者、弁理士、マンション管理士など
財務・金融・会計 公認会計士、外国公認会計士、貸金業務取扱主任者、ファイナンシャル・プランナー、日商簿記検定、税理士、通関士など
美容、健康関連 美容師、理容師
福祉・介護関連 保育士、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、公認心理師
福祉・介護関連 保育士、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、公認心理師

このように、国家資格が必要な仕事は、あらゆる分野において様々なものがあります。資格のなかには難易度の高いものや実務経験が必要なものがあるので、要綱を確認しましょう。

手に職がつけられるものづくりの職業

次に手に職がつけられるものづくりの職業を紹介します。

建設系 建築士、インテリアコーディネーター、CADオペレーター、施工管理技士、建築模型制作士など
機電系 機械設計エンジニア、電気エンジニア、半導体設計エンジニアなど
IT系 Webデザイナー、プログラマー、システムエンジニアなど
クリエイティブ系 イラストレーター、グラフィックデザイナー、アニメーター、CGデザイナー、動画クリエイター、ゲームデザイナー、フォトグラファー、ファッションデザイナー、インテリアデザイナー、コピーライター、編集者、脚本家、放送作家、小説家、ハンドメイド作家など

ものづくりに関する職業は、設計やプログラミング、管理、デザインなど、様々な職業があります。他にも、職人系や土木系の仕事などもありますが、これらは女性が少ない業界となっています。

専門技能を身につけられる職業

専門技能を身につけられる職業は、自身の身につけたスキルを活かしてサービスを提供する仕事です。それには以下のようなものがあります。

技能が身につけられる職業 エステティシャン、セラピスト、インストラクター、ヨガ講師、料理人、パティシエ、ネイリスト、メイクアップアーティスト、通訳・翻訳家、美容師、理容師、アロマセラピスト、トリマー、ソムリエ、音楽家、フードコーディネーター、着付け師

これら以外にも、専門的な技能を活かして価値を提供できるのであれば、職業にすることができるかもしれません。自分が得意なことで価値を提供できないか考えてみるのがよいでしょう。

女性がより効率よく手に職をつけるなら?

これまでに手に職をつけたことのない女性が手に職をつけようと思っても、何をすればよいかわからないかもしれません。とりあえず独学で学習をしてみるのもよいですが、つまづくことも多いでしょうし、多くの時間がかかってしまうでしょう。

また、手に職がつけられそうな求人に応募するのもよいですが、未経験では採用されない可能性も高いでしょう。ここでは、女性がより効率よく手に職をつける方法を解説します。

学校に通う

女性が手に職をつけるには、学校に通うのもよいです。学校には、資格学校や専門学校、短期のスクールなど様々なものがあります。

手に職をつけるためにはスキルや知識を学ばなくてはなりませんが、学校ではイチから丁寧に教えてもらうことができます。実習などがある学校では自分の手を動かして学べます。卒業をすることで資格が取れる学校もあります。

ただし、学校で学んだからといってすぐにプロとして現場で働けるわけではないことに注意しましょう。

会社を利用する

今勤めている会社を利用するというのも、手に職をつけるひとつの方法です。

現在の会社で手に職をつけられる職種があれば、その職種に関して社内で行っている研修に参加してみたり、その職種で働いている人にアプローチをして教わってみたりといったことができるでしょう。

また、外部の企業が行っている研修への参加や資格取得を支援している会社もあるので、そういった制度を利用しましょう。このように会社を利用することで、費用を抑えながら効率よくスキルや知識を得ることができます。

転職エージェントに相談する

転職エージェントに相談することも、効率よく手に職をつけるための方法を知るのにおすすめです。

転職エージェントは多くの人材を見ており、どうすれば女性が手に職のつく仕事でキャリアを築けるかを知っているので、その方法を教えてもらえるでしょう。

また、手に職をつけられる仕事の求人を多く持っている転職エージェントであれば、自身の目的に合った求人を紹介してもらえるでしょう。未経験可の会社や研修を積極的に行っている企業などに就職すれば、学校に通わなくても実践的な知識とスキルを学ぶことができます。転職エージェントを利用して、こういった会社を紹介してもらうのがおすすめです。

エージェントでは、面接や履歴書や職務経歴書についてのアドバイスももらえるので、未経験からでも採用の可能性を高めることができます。ぜひ相談してみましょう。

エンジニアの就職・転職はベスキャリで

女性が手に職をつけられる職業には様々なものがありますが、エンジニアは特におすすめです。

エンジニアは給与が高い傾向がありますし、スキルを身につければ独立も可能です。パソコンさえあればできることも多く、どこでも働くことができます。手に職をつければ、ライフイベントに合わせて自由に働くこともできるでしょう。

また、エンジニアのなかでも、建設エンジニアや機械・電子系のエンジニアなどは未経験でも採用が多くありますし、イチから研修を行っている会社も多いです。学校などに通わなくても、給与をもらいながら手に職をつけられます。

ベスキャリは、IT以外にも建設や機械・電気分野のエンジニアの求人を扱っている転職支援サービスです。15年以上の運営歴があり、常時10000件以上の求人を保有していますし、未経験可の求人や研修を行っている求人なども豊富に取り揃えています。

ベスキャリでは、専任のアドバイザーがマンツーマンでサポート。多くの人材のキャリアを見てきた経験から、女性が手に職をつける方法についてもアドバイスさせていただきます。ぜひ一度お問い合わせください。

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