エンジニアをかっこいいと憧れる人は多いと思います。世間的にも人気があり、男子高校生が将来なりたい職業として「ITエンジニア・プログラマー」は2位となっています。
なぜエンジニアはかっこいいと思われたり、人気があるのでしょうか?ここでは、エンジニアがかっこいいと思われる理由とエンジニアの魅力を解説するとともに、エンジニアの職種やエンジニアになる方法を紹介します。
目次
エンジニアがかっこいいと言われる理由
エンジニアはなぜかっこいいと言われるのでしょうか。その理由を紹介します。
クリエイティブな仕事だから
エンジニアがかっこいいと言われる理由は、エンジニアがクリエイティブな仕事だからです。
エンジニアは、システムや建築物、機器、半導体などのモノを作ります。さらに、モノを作るだけでなくサービスや機能などを通して体験も作り出します。工学的な知識やスキルなどの専門的技能を用いてモノやコトを作り上げるのです。
このように、エンジニアは無から有を作り出す創造的な仕事であるからこそ、かっこいいと思われるのでしょう。さらに、エンジニアが作り出すものは、製品やサービスとして目にすることができます。世の中で広く知られたものがエンジニアによるものというのも、かっこいいと思われる理由かもしれません。
高度な技術を扱うから
エンジニアがかっこいいと思われる理由としては、高度な技術を扱うからということが考えられます。
エンジニアの仕事は工学に関する専門職であり、高度な知識と技術が必要です。各職種ごとに、電気・電子工学や力学、機械設計、電気、建築設計、プログラミング、通信・情報など高度な知識やスキルが求められるのです。
こういった知識やスキルを身につけるのは、難易度が高いですし時間がかかります。簡単に就けない仕事だからこそかっこいいと思われると考えられます。
思考が論理的だから
エンジニアがかっこいいと思われるのは、論理的な思考をしているからということが考えられます。
エンジニアは仕事のなかで、課題の原因を考え、その解決策を作り出します。製品やサービスを作る際にはどのようなものが求められているのかを論理的に考えますし、どのような機能が必要かも論理的に突き詰めます。
このように徹底して論理的に思考する姿勢はプロフェッショナルを感じさせますし、課題を解決していく姿はかっこいいと思われるでしょう。また、論理的思考をする人の語り口は説得力がありますし、かっこいいと評価されるのかもしれません。
エンジニアは人気?
エンジニアがかっこいいと言われる理由を説明しましたが、エンジニアは人気があるのでしょうか。
Tech総研によると、就職を控えた大学生を対象に行ったアンケートで、「エンジニアという職業に魅力を感じるか」という質問に対し、「とても魅力を感じる」が9.3%、「魅力を感じる」が33.3%との結果となりました。学生の約40%がエンジニアの仕事を魅力的だと感じており、人気がある職業であることがわかります。
一方、「異性にもてると思うか」という質問には、62%が「思わない」と回答しました。これは、自分自身は様々な面でエンジニアに魅力を感じているが、異性からはかっこいいと思われていないと感じているということでしょう。
エンジニアの魅力
では、エンジニアに魅力を感じている人からは、どのような点が魅力と思われているのでしょうか。ここでは、アンケートの結果などからエンジニアの魅力を紹介します。
最新の技術に携わることができる
最新の技術に携わることができるということは、エンジニアの魅力といえるでしょう。
パーソルクロステクノロジー株式会社によるエンジニア550人を対象にした
アンケート調査によると、エンジニアの仕事の魅力の1位は「最新の技術に携わることができる」で、32.4%が魅力と感じていました。
エンジニアが関わる仕事においては、最新の技術開発が常に行われています。AIやIoT、ロボット、自動運転などの新しい技術を用いた製品が実用化されていますし、ITや半導体、建設、機械・電気などの分野においても、最新の技術が開発されています。
エンジニアはこういった最新技術にいち早く触れることができますし、最前線で技術を扱う姿はかっこいいと思われるはずです。
手に職をつけられる
エンジニアは手に職をつけられることも魅力です。上のアンケートでも、エンジニアの仕事の魅力として「手に職をつけている安心感がある」が16.3%の3位にランクインしています。
エンジニアは仕事を通じてプログラミングや工学的な専門知識やスキルを身につけられます。手に職をつけることによって、キャリア選択の自由度が高まりますし、仕事や収入を安定させることができるでしょう。手に職をつけることによって自身の市場価値を高めることができるので、転職や独立などもよりしやすくなりますし、高収入も期待できます。
高度な知識とスキルを身につけているということは、仕事において信頼されることでもあり、かっこいいと思われるはずです。
成長を実感できる
エンジニアの仕事は成長を実感しやすいことも魅力の1つです。
エンジニアには、プログラミングのスキルや設計、素材などの工学的な知識やスキルを習得することが求められます。あらゆる知識やスキルを学んでいくことで、成長を実感することができるでしょう。成長を実感することで、モチベーションが高まりますし、自身の能力を業務に活かすことができ、やりがいを感じることができるでしょう。
さらに、新しい技術についてもアンテナを張り、日々情報を得ていかなくてはなりません。最新技術について知ることで、成長を感じられるだけでなく好奇心も満たされるでしょう。
さまざまな業界に関われる
エンジニアは、仕事を通じてさまざまな業界に関わることができるのも大きな魅力です。
エンジニアは製品やサービスなどのモノを作ることが多いですが、クライアントの業界や業種は幅広いです。例えば、Webエンジニアであればあらゆる企業のシステムを作ることになるでしょうし、機械設計エンジニアであれば機械を提供するクライアントは様々な業界になるでしょう。
エンジニアが仕事をする際には、クライアントのことを深く知らないとなりません。プロジェクトごとに様々な業界や業種のことを知ることができるので、マンネリになることがありませんし、常に刺激を得られるでしょう。幅広い業界や企業について知ることで、自身の仕事に対するアイデアも得られるかもしれません。
年収が高い
年収が高い傾向にあるのも、エンジニアの魅力の1つです。厚生労働省のデータを見ると、エンジニアの職種ごとの年収は以下のようになっています。
データエンジニア | 534.6万円 |
---|---|
システムエンジニア(基盤システム) | 660.4万円 |
システムエンジニア(Webサイト開発) | 550.2万円 |
システムエンジニア(業務用システム) | 550.2万円 |
システムエンジニア(組込み、IoT) | 550.2万円 |
機械設計技術者(機械設計エンジニア) | 606.2万円 |
電気技術者(機電エンジニア) | 644.5万円 |
建設エンジニア | 620.4万円 |
半導体技術者(半導体エンジニア) | 644.5万円 |
国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によれば、全国平均給与は458万円となっています。これと比較するとエンジニアの年収は高いことがわかります。
自由な働き方が可能
エンジニアは自由な働き方が可能という点が魅力といえます。
エンジニアはフルリモートやフレックスタイムが可能な場合が多いです。ITエンジニアなどはPCやインターネット環境があればいつでもどこでも仕事ができます。また、エンジニアは手に職をつけることで、会社を起業したりフリーランスとして独立することができます。
実際、フリーランスで働くITエンジニア数は、毎年約15%の割合で増えているというデータもあります。
このように、自由な働き方ができるのがエンジニアの魅力でしょう。
キャリアの幅が広い
エンジニアはキャリアの幅が広く、柔軟なキャリア形成が可能なことも魅力です。エンジニアは様々な業界・業種で仕事がありますし、仕事内容も多岐にわたります。IT、建設、半導体、自動車、機械、電子部品など、自身の関心のある領域で働くことができます。
さらに、そのなかでも企画・設計・構築・運用・テストなど多くの部門があるので、キャリアプランを考えやすいでしょう。1分野の仕事から別の分野を経験して、キャリアアップを図ることもできます。
また、キャリアの方向性としては管理職や技術職、スペシャリスト、ゼネラリストなど、専門性に合わせてキャリアを描くことができます。
このように自身の関心や向き不向き、ライフスタイルに合わせて、キャリアを柔軟に考えていくことが可能なのです。
エンジニアのさまざまな職種
エンジニアには様々な職種がありキャリアの幅が広いですが、ここではどのような職種があるかを紹介します。
下記のように業界別に様々なエンジニアが存在します。
ITエンジニア |
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機電エンジニア |
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建設エンジニア |
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半導体エンジニア |
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他にも、化学や農業、自動車、プラントなど幅広い分野でエンジニアは活躍しています。このように、多くの業界において1人のエンジニアが担当する工程は分かれており、ネットワークやサーバーなど扱うものごとに専門のエンジニアがいたり、設計や開発、構築、検査、解析、保守・運用など行う業務ごとにエンジニアがいたりします。
エンジニアの職種については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
かっこいいという理由でエンジニアを目指すのはアリ?
業界ごとのエンジニアや職種を紹介しましたが、自分の興味があるエンジニアの仕事が見つかったかもしれません。もしエンジニアに興味が出た場合には、「かっこいいから」という理由で目指してもよいのでしょうか?
かっこいいという理由でエンジニアを目指すのは、もちろんありです。というのも、憧れは夢を実現するための大きなモチベーションになるからです。現在エンジニアになっている人のなかでも、かっこいいからという憧れで目指した人は多いです。かっこいいからという理由でも、なりたいという想いによって目標に向かって努力をすることができるでしょう。
もちろん、実現可能性を考えるのも大事です。ただかっこいいからといって憧れても、行動しなくてはエンジニアになることはできません。エンジニアはスキルや知識、コミュニケーション力などが評価されます。エンジニアに憧れただけで学習をしなければ、エンジニアになることはできないでしょう。
かっこいいという憧れを持ちながら、しっかりと努力をしましょう。
エンジニアになるには?
では、エンジニアをかっこいいと思った場合に、エンジニアになるにはどうすればいいのでしょうか。
学校に通うのもよい
エンジニアになるには工学的な専門知識が必要ですが、そういった知識は学校で学ぶことができます。
専門学校や高専、大学、大学院などのなかには、エンジニアに必要な電子・電気、機械、建設、プログラミングなどを学べる学校があります。こういった学校に通うことで、エンジニアに必要な知識を学ぶことができるでしょう。実習などで実際に製造作業を学べる学校などもあります。
さらに、就職先の紹介などをしている学校もありますので、就職活動などで有利になる可能性もあります。
ただし、企業の現場で行われている仕事はより実践的なノウハウが必要なので、学校の勉強だけではすぐに仕事を行うことができないという点には注意しておきましょう。
未経験可の企業で目指す
エンジニアになるには、未経験者を募集している企業で採用されるというのもよいでしょう。
こういった企業では、未経験者をイチからエンジニアに育成するための研修を行っている場合があります。研修では、工学的知識から業務で行う専門的な作業まで教えてもらうことができます。学校などとは違って実践的な内容を身につけることができるでしょう。
未経験者でも給与をもらいながらエンジニアを目指すことができるというメリットもあります。
独学で目指す
エンジニアを目指すには独学という方法もあります。
機械設計や半導体、建設エンジニアなどでは独学は難しい可能性がありますが、ITエンジニアなどの場合は書籍やインターネットで自分で調べながらエンジニアの勉強をすることができます。
独学では、わからないことがあった場合には自分で調べなくてはなりませんし、トライアンドエラーを繰り返さなくてはならないので、学校や企業で学ぶよりも時間はかかります。また、開発環境などを自分で作らなくてはならないという負担もあります。
エンジニアの就職・転職はベスキャリで
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