エンジニアは、製造業や建設業、IT産業において重要な仕事です。

ものづくり大国の日本において、エンジニアの需要は高く、多くのエンジニアが様々な分野において活躍しています。しかし、エンジニアになりたいと思ったとしても、どのようにエンジニアを目指せばいいか、どんな知識を身につければいいかなどがわからないと思います。

そこでこの記事では、エンジニアとはどのような仕事かを解説するとともに、エンジニアになるメリットや必要なスキル、未経験からエンジニアを目指す方法などについて解説します。

エンジニアとは

エンジニアとはどのような職業なのでしょうか。ここでは、その言葉の意味や職種の役割から解説します。

エンジニアの意味

エンジニア(engineer)とは、Wikipediaによると、「専門の技術を備えるもしくは、工学に関する専門的な才能や技術を持った実践者のこと」とされています。

つまり、工学に関する専門の技術や知識を持っていて、実際に生み出すなど実践ができる人のことを指します。モノを作るための設計や開発、製造を行える人をエンジニアというのです。

日本においては、エンジニア(engineer)とは名称独占資格である「技術士(英語ではProfessional Engineer)」や「技能士(Technician)」とは分けて考えられ、名称独占資格ではなく明確な定義のない呼称となっています。

エンジニアの役割

では、エンジニアの役割とはどのようなものなのでしょうか。

エンジニアの役割としては、製品を作るときに、その専門の知識や技術を活かして、開発企画、設計、制作、運用、保全までを行うことが求められることが多いです。どのような製品を作るかを企画し、設計を行い、実際に組み立てたり製造する作業などを行うのです。完成後には運用や保全にも関わります。

あらゆる分野において、モノ・コトをイチから作り出し、運用していくのがエンジニアなのです。

テクノロジー産業ごとにエンジニアは必要とされますが、代表的な業界としては機械設計、土木・建築、システム、半導体、医療などがあります。

エンジニアの職種と仕事内容

エンジニアは様々な産業において存在しますが、それぞれで職種名が異なります。ここでは、産業の分野ごとのエンジニアの職種と仕事内容を紹介します。

ITエンジニア

IT分野(インフォメーション・テクノロジー分野)におけるエンジニアをITエンジニアと呼びます。ITエンジニアは、コンピュータやインターネットなどの分野でエンジニアリングを行います。

システムやソフトウェア開発に関わるエンジニア以外にも、サーバーエンジニアやデータベースエンジニア、ネットワークエンジニアなど様々な職種があります。

なお、ITエンジニアについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

ITエンジニアとは?仕事内容、年収、キャリアアップの方法まで解説!

システムエンジニア

システムエンジニアとは、コンピュータに命令を出すためのソフトウェアの設計や開発を行うエンジニアのことです。

システムエンジニアは、ソフトウェア開発においてクライアントの要望を踏まえて仕様を決定し、仕様書に基づいたシステムの設計、構築、テスト、保守・運用などを行います。主に上流工程を担うことが多く、全体の設計や進行管理などのプロジェクトマネジメントなどの業務を行います。

ただし、プロジェクトの規模によってはプログラムの実装を行うことがありますし、プログラムの確認なども行う場合があるので、プログラミングのスキルも必要とされます。

Webエンジニア

Webエンジニアとは、WebサイトやWebアプリなど、Webを利用したサービスにおけるシステムの設計、開発、運用などを行うエンジニアです。

WebサイトやWebアプリにおけるシステムの要件定義、仕様書作成、設計、構築、運用・保守などを行います。Webサービス構築に関するプログラミングスキルやプロジェクトマネジメント、セキュリティなどの知識も必要とされる職種です。言語としては、Webサービスで利用されるHTMLやCSS、JavaScript、PHP、Rubyなどの言語が利用されることが多いです。

Webサービスの構築に関わるサーバーやデータベースに関するノウハウなども求められることがあります。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、家電製品や工業製品、情報機器などに組み込まれた、制御ソフトウェアの組込みを行うエンジニアです。

IoTによって、現代ではあらゆる製品に通信で指令を出すソフトウェアが組み込まれています。組み込みエンジニアは、ハードウェアを制御するための役割を持つこういったソフトウェアの設計、開発、組み込み作業、テストを行います。

C言語などのプログラミングスキルに加えて、アセンブリ言語やOSの知識、マイコンの知識、ハードウェアの知識なども必要とされる職種です。

プログラマー

プログラマーとは、設計された仕様書に基づき、プログラムの実装作業を行うエンジニアです。

Web系、ゲーム系、パッケージアプリケーション系、通信系など、構築するシステムの領域別に、幅広い分野でプログラマーは活躍しています。それぞれの分野で使用されるプログラミング言語を習得し、スムーズにプログラミングを行うことが求められます。

システム上のバグのチェックやテストなども業務範囲になることがあります。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、Webサーバーやメールサーバー、ファイルサーバーの設計や構築、保守・運用を行うエンジニアです。

要件から必要なサーバーの設計を行い、物理的なサーバーの構築作業を行います。回線速度や電源容量、コストなどを計算し、必要となるサーバー環境を実現することが求められます。構築後はサーバーの管理、運用を行い、障害があった場合などには復旧対応を行います。

サーバーエンジニアの仕事には、LinuxやWindows、UNIXといったサーバーOSに関する知識はもちろん、セキュリティの知識、データベースに関する知識などが求められます。さらに、クラウドサーバーを用いる場合には、AWSやAzureといったクラウドサービスに関する知識やスキルも求められます。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、コンピュータネットワークや社内ネットワークの設計、構築、運用を行うエンジニアです。

要件を確認し、必要なネットワークを設計し、ケーブルやルーターなどの機器の設置からネットワーク構築、運用・保守を行います。回線速度や安定性、コストなどを踏まえながら、最適なネットワークを構築することが求められます。より安定してネットワークが稼働するための運用、トラブルがあった場合の対応なども行います。

通信技術や機器、セキュリティ、クラウド、サーバーなどに関する幅広い知識が求められる職業です。

機電エンジニア

機電エンジニアは、機械工学、電気・電子工学分野のエンジニアのことを指します。スマートフォンなどの電子機器、自動車やロボットなどの機械、半導体、化学など、様々な分野で機電エンジニアは活躍しています。

機電エンジニアには、以下のように職務領域ごとに様々な職種があります。

機械設計エンジニア

機械設計エンジニアは、機械が動くための仕組みを設計するエンジニアです。

家電製品、スマートフォンなどの精密機器、自動車や飛行機、大型のプラントなど、さまざまな機械の設計を行い図面を作成するとともに、設計通りに動くかのシミュレーションを行い、試作を行います。量産体制の設計なども行います。

力学やメカトロニクス、素材の知識など機械に関する知識とともに、課題解決のための発想力やCADやCAMなどの設計ソフトの操作スキルも求められる職種です。

なお、機械設計エンジニアについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

機械設計エンジニアとはどんな仕事?仕事内容、年収、目指し方を解説

電気・電子設計エンジニア

電気・電子設計エンジニアは、スマートフォンやパソコン、自動車、家電などのような、電気や電子を用いた機器の設計、開発を行うエンジニアです。

製品の企画、設計、回路設計、部品の設計、試作、評価など、電気機器の開発において重要なポジションです。だからこそ、電子・電気設計エンジニアには、電気・電子材料、回路設計、制御システム、通信システム、半導体など、幅広い知識が求められます。

通信システムやAI、IoTなどの最先端の技術に触れることも多い職種です。

建設エンジニア

建設エンジニアは、企画や設計、施工管理、監理、完成、施工後の保守管理など、建設工事や土木工事における建築に携わる専門職の総称です。建設エンジニアには、施工管理や設計、プラントエンジニア、積算、CADオペレーターなどの様々な職種があります。

なお、建設エンジニアについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

建設エンジニアとは?職種や仕事内容、年収、将来性まで解説します

施工管理

施工管理は、建設工事や土木工事の現場で、工事が円滑に進むように全体を管理する仕事です。

設計通りに工事がなされているか、スケジュール通りに工事が進んでいるか、安全面で問題がないかなどを確認、管理を行います。品質に問題がないかの検査や写真撮影、工事のコストのチェックなども行います。

工法や建材、建築法、安全管理、マネジメント力、コミュニケーション力など幅広い知識やスキルが必要とされる職種です。

設計

建設分野における設計部門は、ビルなどの建築物、橋梁やダム、トンネルなどの構造物を設計する職種です。

顧客の意向を達成するために最適なデザイン、構造などを設計し、設計したものはCADなどを使って製図します。電気やインターネット、空調、水回りなどのインフラ設備も設計します。

耐久性や耐震性など安全面にも配慮して設計を行うために様々な知識が必要な上、建築基準法などの法的な知識も必要とされます。建築主への確認や建築関係者とのすり合わせなど、コミュニケーション力も必要とされる職種です。

プラントエンジニア

プラントエンジニアは、工場設備のことであるプラントの企画や設計、資材調達、施工管理、保守管理などを担う仕事です。食品や石油、製鉄、医薬品などの製造プラントのほか、下水処理場やごみ処理場などのような大規模な施設を構築・整備するのがプラントエンジニアの仕事です。

プラントは大規模な建築物であり専門的な設備なども必要になるので、電気・土木・機械・化学など、より幅広い知識、高度な知識が必要になります。関わる人数が増えることにもなり、スムーズに仕事を進めるためのコミュニケーション力も求められます。

積算

積算は建設工事に発生する費用を計算し、コストを算出する仕事です。設計図や仕様書から、必要な資材や人員、工数などを計算し総額を算出します。

建設工事は様々な設備や工程が必要であり、関わる部門や人員も多岐にわたります。だからこそ、それぞれにかかる費用を明確にしなくては、コストが大きくずれてしまい、利益も変わってしまいます。それだけに、積算は重要な仕事です。

積算には建設全体の流れや施工法、原材料の相場、設計図の読み方の知識や計算脳旅行などが求められます。

CADオペレーター

CADオペレーターは、建設や土木の業界において建築士や設計士などが考えた設計を、CADを使って図面化し、関係者と調整や修正を行いながら完成させる仕事です。

設計士が考えた設計を的確かつスピーディに図面にするためのCADの操作能力が必要とされます。また、設計士や関係者の意図を汲みながら設計図を作成しなくてはならないので、コミュニケーション力や設計に関する基礎的な知識も必要とされます。

半導体エンジニア

半導体はスマートフォンやコンピューター、自動車など、電子機器に組み込まれており、重要な役割をはたしています。この半導体の設計、開発、テスト、製造を行うのが半導体エンジニアです。

半導体エンジニアの仕事には様々なものがあります。半導体を製造し、製品に組み込んで利用するためには、様々な部門が必要になります。ここではそれぞれの職種を紹介するとともに、その仕事内容を解説します。

なお、半導体エンジニアについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

半導体エンジニアの仕事内容、将来性、スキルを解説!未経験から目指す方法も紹介

半導体設計エンジニア

半導体設計エンジニアは、半導体集積回路の設計、製造を行うエンジニアのことです。

半導体集積回路はあらゆる機器に用いられますが、この半導体集積回路にどのような機能を持たせるのかを設計し、そのために半導体チップにどのように素子を組み込むべきかのレイアウト設計を考える仕事です。性能やコストなどを考慮しながら、目的の機能を果たす半導体を設計しなくてはなりません。

回路設計、レイアウト設計だけでなく、試作や評価、量産体制の構築なども行います。半導体に関する知識はもちろん、電気工学や電子工学の知識、CADスキル、VHDLなどのハードウェア記述言語などプログラミングスキルも必要になります。

半導体プロセスエンジニア

半導体プロセスエンジニアは、半導体の製造工程で設備や装置の管理を行い、半導体の生産体制を最適化するエンジニアです。

半導体プロセスエンジニアは、原材料の選定や製造方法の検証などを行い、より良い半導体を効率よく作れるような体制を作ります。製造した半導体をデータ分析し、評価を行い、改善していきます。

半導体についてだけでなく、化学・物理・電気・機械などの専門的な知識、製造ライン最適化などの知識が必要になります。

半導体デバイスエンジニア

半導体デバイスエンジニアは、複雑な電気回路を持ったMPUやGPUのような半導体素子(半導体デバイス)の設計・開発・試作・評価などを行うエンジニアです。

要件から、半導体デバイスの特性やスペックを決定し、開発や設計、試作、解析などを行い、量産化の体制などを構築します。

半導体や電子回路、素材についての深い理解と、要望を理解しどのような製品を作れば課題を解決できるのかを考える発想力とプロジェクトを実行していく能力が求められます。

半導体テストエンジニア

半導体テストエンジニアは、半導体の製造工程において様々な検証テストを行うエンジニアです。テストの仕様書作りからテストで利用するプログラム開発、テスターを使用してのテストの実行、評価・分析、改修などを行います。

テストにおいては、電気信号を流して行う性能チェック、高温・高電圧のストレスをかけて行う耐久性チェック、仕様書どおりの機能が備わっているかを確認する動作確認などを行います。

テストのための工学的な知識と、細かな作業を繰り返す正確性や緻密性が必要とされます。

エンジニアになるメリットとは

エンジニアには様々な職種があり、自身の関心のある仕事を目指すことができますが、エンジニアになることのメリットはどのようなものでしょうか。

手に職をつけられる

エンジニアになる大きなメリットは、手に職をつけられることです。

エンジニアになるには、プログラミングや専門知識などが必要です。エンジニアになる過程では、こういったスキルや知識を身につけることになり、それらは自身の資産となります。

エンジニアのスキルや知識は、同じ言語を利用する仕事や同じ業種などではそのまま利用できますし、即戦力として評価されるので転職で有利になるでしょう。

手に職をつければ、学歴などに左右されずに自分の希望の仕事に就くことも期待できます。さらに、基礎のスキルが身についていれば、それらを応用した他のスキルも身につけやすくなります。

このように、エンジニアは手に職をつけられることでキャリアをコントロールしやすくなりますし、より高度な技術や知識を得てキャリアを高めやすくなります。

需要が高い

エンジニアの仕事は需要が高いこともメリットといえます。

これはITエンジニアだけについてのデータですが、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材の需給ギャップは2020年で30万人、2025年では36万人とされています。年々この需給ギャップは大きくなっており、ITエンジニアへの需要が高まっていることがわかります。

エンジニアの高齢化や少子化による人口の減少によって、IT以外の業界におけるエンジニアにおいても、同じようにエンジニアの需要が高まっていると考えられます。このように需要が高まると報酬の面でも条件が良くなる可能性があります。

年収が高い傾向にある

エンジニアは比較的高い報酬を望めるという点もメリットでしょう。

経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によれば、高度SE・ITエンジニアは778.2万円、SE・プログラマはどの分野でも550万円以上となっています。

また、厚生労働省が提供する「職業情報提供サイトjobtag」によれば、エンジニアのそれぞれの職種の平均年収は以下のようになっています。

システムエンジニア
(業務用システム)
550.2万円
システムエンジニア
(基盤システム)
660.4万円
データエンジニア 534.6万円
組み込みエンジニア 550.2万円
プログラマー 557.6万円
プラント設計技術者 612.4万円
機械設計技術者 612.4万円
建設設計技術者 632.8万円
半導体技術者 688.2万円

国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によれば、全国平均給与は458万円であり、エンジニアの年収は総じて高いことがわかります。

自由な働き方が可能

エンジニアは、自由な働き方が可能であることもメリットといえます。

ITエンジニアなどエンジニアの仕事はリモートで行えるものが多いですし、フレックスの会社なども多いです。自分の都合に合わせて自由に働くことができるでしょう。

また、エンジニアとして手に職をつければ、起業やフリーランスでの独立なども可能であり、会社や場所、時間に縛られずに自由に働くことができる可能性があります。海外で働くことも可能でしょう。

このように、エンジニアには自由な働き方ができるというメリットがあります。

エンジニアに必要な知識・スキル

では、エンジニアを目指す場合に、必要な知識やスキルとはどのようなものでしょうか。

技術的な専門知識

エンジニアには技術的な専門知識が必要です。

エンジニアは工学的な専門職であり、高度な知識や技術を要求されます。そのための専門知識を身につけなくてはならないのです。

たとえば、IT系のエンジニアであればプログラム言語、ネットワーク、セキュリティなどの知識が必要ですし、建設エンジニアの場合は建築物の設計の知識、構造工学などの知識が必要、建材、建築法などの知識が必要になります。

資格を取得することで、こういった知識やスキルを証明できるので、エンジニアとしてキャリアを築く場合には取得するのがよいでしょう。

論理的思考力

論理的思考力もエンジニアに必要な能力です。

エンジニアの仕事では、顧客の要望を実現するものや、何らかの課題を解決するものを作ることになります。この目的を実現するために何が必要か、どのような順番で何を行うべきかなどを根拠を持って思考する力が必要になります。また、障害が発生した場合にも、なぜ障害が発生しているのか、どこに問題があるのかを論理的に思考して見つけなくてはなりません。

また、エンジニアの仕事のなかでは、導き出した提案をクライアントや社内の関係者に説明し、納得してもらうことも必要になります。その場合も、根拠をもって論理的に説明することで信頼を得られるでしょう。

このように、論理的思考力はエンジニアに必須の能力なのです。

コミュニケーション力

エンジニアは一見、工学的な専門知識など仕事の知識とスキルだけがあればよいと考えられがちですが、コミュニケーション力も求められます。

エンジニアの仕事は、チームで進行していくことが多いです。同じチームのメンバーや他部署のスタッフ、関係会社などと連携する機会も多くなります。コミュニケーション力がなければ、連携ミスが起こりスムーズに進行ができないですし、トラブルなども発生してしまうでしょう。

エンジニアとしてプロジェクトを達成するためには、情報を共有しながら周囲と協力していくコミュニケーション力が必要になるのです。

マネジメントスキル

エンジニアにはマネジメントスキルも必要です。

エンジニアの仕事はチームで行うことが多く、チームのメンバーやプロジェクトの進捗を管理する機会も多いです。だからこそ、マネジメントスキルが重要になるのです。

エンジニアのなかでも上流の工程を行う職種の場合、よりマネジメントを行わなくてはなりません。プロジェクトに必要な工程や人員を把握して、スムーズに工程を進められるようにマネジメントを行う力が求められます。

エンジニアに向いている人とは?

エンジニアに必要な知識やスキルを解説しましたが、エンジニアに向いているのはどのような素質を持った人でしょうか。ここでは、エンジニアに向いている人の素質について解説します。

俯瞰的な視点を持っている

エンジニアに向いているのは、俯瞰的な視点を持っている人です。

エンジニアは課題に対して解決策を提示することが多いです。問題を全体から見て、どこに問題があるのか、解決するために必要なことは何かを見ることができないとなりません。また、エンジニアが関わるプロジェクトでは様々な工程を行わなくてはなりませんので、複雑な工程の全体像を俯瞰的に把握できる人でなくてはスムーズに進行ができないでしょう。

このように、俯瞰的に物事をとらえる視点を持っている人はエンジニアに向いているといえます。

協調性がある

協調性のある人もエンジニアに向いています。

エンジニアの仕事は複数のメンバーで行うのが一般的です。他のメンバーと情報を共有したり、疑問点や懸念点を早めに話し合ったりして解消していくなどの協調性が求められます。また、クライアントや他部門の人、他社の人などと連携をしながら仕事を進める必要があります。

そのため、エンジニアには周囲のメンバーとスムーズにコミュニケーションを取る協調性が不可欠といえるでしょう。

貢献に喜びを感じられる

エンジニアは、誰かの役に立つことや社会に貢献することに喜びを感じる人に向いています。

一般社団法人エンジニアリング協会でも、エンジニアとして求められる人材は、「クライアント(人)に喜ばれ、社会に貢献できることに喜びを感じられる人」とされています。

エンジニアは、仕事を完成させるために地道な作業をコツコツと行わなくてはなりません。細かな作業も多く、忍耐が求められるでしょう。そんな時にも、貢献することに喜びを感じられる人であれば、根気強く作り上げることができるはずです。

このように、エンジニアは自身が作り出すものによって、クライアントを喜ばせたい、社会に貢献したいという気持ちが強い人に向いているのです。

未経験からでもエンジニアを目指す方法

エンジニアには様々な職種があり、未経験でも興味を持つ人も多いと思います。未経験ではエンジニアになれないのではないかと思う人も多いと思いますが、エンジニアは未経験からでも目指すことができます。ここでは、未経験からエンジニアを目指す方法を解説します。

企業に就職する

未経験からエンジニアを目指す場合、企業に就職することでエンジニアとして働くことができます。

企業のなかには、未経験でもエンジニアを募集をしているところがあります。こういった企業では研修を行っており、未経験からでもイチから育成をしてもらえます。企業に就職することで、給与をもらいながら学ぶことができますし、現場で学ぶことができ、実践的なノウハウを学べます。

企業への就職を目指す場合には、未経験者を募集しているか、研修体制や設備が整っているかなどをチェックするのがよいでしょう。

学校に通う

エンジニアを目指すには、学校に通うというのもひとつの手です。学校のなかには、エンジニアになるための工学的な知識やスキルを教えているところがあります。

エンジニアに必要な知識やスキルを学べる学校としては、専門学校や高等専門学校、大学、大学院などがあります。こういった学校では、イチからエンジニアに必要な基礎知識や高度な知識やスキルまで教えてもらえます。また、学校では知識だけでなく、CADの操作やプログラミングなどのような技術も教えてもらえます。

ただし、こういった学校は1~4年など、長期間通う必要があります。

スクールに通う

学校以外にも、エンジニアに特化したスクールもあります。こういったスクールは短期間でプログラミングやセキュリティなど特定のスキルを教えるというものが多いです。

スクールでは、大学のように電子や電気、力学などの工学的な専門知識を学ぶことは難しいですが、特定の技術を身につけるのに向いているでしょう。こういったスクールで基礎を学んで、現場でより実践的な技術を学んでいくことになります。

スクールでは学校と同じように就職や転職のための紹介なども行っていることも多いので就職にも役立つでしょう。

独学で学ぶ

エンジニアに必要な知識やスキルなどを独学で学ぶという選択肢もあります。

自分で調べたりプログラミングをしたりすることで、エンジニアとしての知識とスキルを身につけるのです。ただし、この方法では時間がかかりますし、現場で求められるスキルまでは学べないでしょう。

また、パソコンなどは準備できますが、その他の専用の設備などを用意するのは難しいでしょう。

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エンジニアはものづくりに興味のある人には特におすすめの仕事です。様々な職種があるのでキャリアの選択肢も幅広いといえますし、高い年収も期待できます。ぜひエンジニアを目指してみてください。

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